近年、新築住宅を建てる人の間で、長期優良住宅が注目されています。長期優良住宅とはどんな住宅で、一般の住宅とどう違うのでしょうか。ここでは、長期優良住宅のメリットについても解説します。

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□「長期優良住宅」とは?

長期優良住宅は、従来の作っては壊すタイプの住宅建築から、「良い住宅を建てて手入れして長く使う」ように、切り替えて作られた住宅のことです。これは、平成20年12月5日に成立し、平成21年6月4日に施行された、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によるものです。施行後10年以上たち、令和3年5月28日に改正法が公布されましたが、この法律の主旨は、長期にわたって住み続けられる、優良な住宅を普及させることにあります。

□長期優良住宅のメリットとは?

次に、長期優良住宅のメリットを見てみましょう。国は長期優良住宅を普及させたいので、長期優良住宅を建てると、税金面で優遇されます。長期優良住宅の基準を満たした住宅には、税制を優遇して、経済的な負担を減らすようになっているのです。長期優良住宅の基準をクリアするのは、簡単ではありませんが、頑張っただけのご褒美はあります。たとえば、住宅を購入すると「諸費用」に分類される税金がありますが、この諸費用は住宅購入価格の約3~10パーセントにもなるので、かなりの出費になります。

そのため、諸費用に含まれる税金が安くなるのは、ありがたいことです。また、長期優良住宅に認定されると、「フラット35S」の金利が安くなるというメリットもあります。フラット35Sの「金利Aプラン」を申し込むと、借入金利を当初10年間、年0.25パーセントも下げることができるので、かなりお得です。フラット35Sは、フラット35を申し込んだ人を対象に、省エネ、高耐震性の良質な住宅を建てる際に、借入金利を一定期間下げるものです。ちなみに、フラット35は、最長35年の全期間固定金利の住宅ローンです。フラット35だけでも、かなりのメリットがありますが、フラット35Sはさらに税金面で優遇されます。

□まとめ

長期優良住宅に認定されるには、厳しい基準をクリアしなければなりませんが、クリアすると税制面で優遇されるのでかなりお得です。また、フラット35Sの金利が安くなるので、借入も楽にできるようになります。国は長期優良住宅を普及させたいので、省エネで耐震性に優れた住宅を建てて、基準に合格するようにしましょう。長期優良住宅は、その名のとおり、長期にわたって安定して住める優良な住宅ですから、そこに住む人は安全で快適な生活が約束されます。

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