木の住まい①

今回は、木のお話です。

建築物を作る材料は
大きく分けて木・鉄・コンクリートの3つに分類されます。
一般的に住まいを作る場合にお勧めするのは、木の住まいです。
大きな空間をつくる時など、鉄骨が適している場合もありますが、
快適な住まいをつくるという観点では、
鉄やコンクリートは熱を伝えやすいという特性が障害になります。
一方、木材は、軽量で強度に優れ、
断熱材に近い断熱性能があります。

木の箱・鉄の箱・コンクリートの箱を想像してみてください。
真夏の太陽の下、どの箱が一番熱くなるでしょうか?
その中に入らなければならないとしたらどれを選びますか?

しかし、木にもねじれ・そりといった欠点があります。
それらは木が乾燥し、収縮することによりおこるのです。

以前はこの特性のため、
家を建てるには何年も前から材料を準備し、
乾燥させて使っていたのですが、
いつの頃からか乾燥させて使うという事がなくなってしまいました。

現在では、機械的に乾燥させて
木のくるいを取ったKD材という材料があります。
家づくりの際には、数年前から梁材として、
収縮の起きない含水率 20%以下のKD材を使用してきました。

次回はさらに木の特性について詳しくお話しましょう。