| Q:まずは一級建築士の仕事内容はどんなものですか?
 岩田:主に、建築図面を描くことですが、 
見た目のデザインだけではなく、 
建物の構造や住環境を考えて、さらに建築法規にのっとったもので 
あるかどうかを確認しながら進めていきます。 
Q:図面を描く上で心がけていることはなんですか? 
 
岩田:住宅などの場合は、住む人の好みにあっているか、 
生活に則しているかを考えながら進めています。 
また、これからは耐用年数の長い高耐久住宅を 
提案していきたいと考えています。 
以前ボランティアで、阪神大震災直後の神戸に 
建築相談員として行ってきましたが、 
建物の耐久性について深く考えさせられました。 
Q:他の国と比べると日本の住宅は耐用年数が短いようですが。 
岩田:そうですね、現状では建築後30年ほどで建て替えを 
考える方が多いようです。今までは住宅も使い捨てのような感覚が 
あったように思いますが、今後は2世代にわたって長く住める 
家づくりを考えなければいけないと思っています。 
住宅を建て替えるときに出る、建築資材のゴミ問題も 
考えていかなければなりません。 
また、日本は高齢化社会を迎えるといわれています。 
お年寄りからお子さんまで、誰もが気持ちよく暮らせる住まいを 
作ることが大切になると思います。 
Q:ゴミ・高齢化と聞くと、現代社会の問題が 
そのまま住宅に反映されているようですね。 
岩田:毎日の生活の場が住宅であるわけですから、 
社会の縮図が住宅の中にあると思います。 
これらの他に、今後は省エネルギーという問題も 
考えなければならないでしょう。効率的なエネルギーの使い方を 
考えた住宅を作ること。それは高気密・高断熱の住宅、ということに 
つながっていくと思いますが、中には誤った断熱材の使用法で 
建物を腐らせてしまうようなものもあるようですね。 
これらを研究して、高耐久・高断熱・高気密のオリジナル工法、 
「IWIエバーグリーン」工法を提案しています。 
5年間の研究成果をホームページ上で公開していますので 
こちらもぜひご覧になってください。  |