ご家族の健康のためには、
温度差が少ない住まいを

前回は、熱い住まいの問題でした。
今回は、住まいの温度差についてです。

一年を通して、体調を崩しやすい季節はいつでしょうか。
よく季節の変わり目が風邪をひきやすいと言われます。
それは、一日の寒暖の差が大きいからです。
外出した時に寒暖の差が大きいのは仕方ありません。
しかし、心と体を癒す空間である住まいは、安定した温度環境にすることが求められています。
やすらぎとくつろぎを満喫し、健やかに暮らせる住まいにするには、一日の温度差を小さくする対策が必要です。

そして、これからの季節、暖房器具を使うことも多くなるでしょう。
部屋の暖房時に問題となるのが、廊下やトイレ、風呂、脱場との温度差です。
これらの場所が寒く、その床も冷たいという経験はありませんか。
住まいの中で部屋ごとの温度差があると不快であるだけでなく、心身の調子に不安のある高齢者や乳幼児には、命にかかわる事態を引き起こすこともあります。
事実、家庭内で亡くなる方は、交通事故の3倍近いという統計もあります。

温度差のない住まいをつくることは、ご家族の健康のため、極めて重要です。