12月28日、
あなたの家の大掃除は順調ですか？
こころとからだが喜ぶ暮らしを💕
住まいる設計士 岩田邦裕です☘
実はこの日、
江戸時代から続く「煤払いの日」として、
家中のすすを払い清める習慣がありました。
でも現代の私たちが本当に
チェックすべきなのは、
見た目の汚れじゃない。
火災、漏水、結露。年末年始に起きると、
業者は休み、費用は跳ね上がり、
家族の時間は台無しです。
30年間、住まいづくりに
携わってきた私が断言します。
大掃除は
「家の健康診断」の最大のチャンス。
窓、給湯器、水回り、換気。
たった7つのポイントを
年末に点検するだけで、
突然のトラブルも、
家族の健康リスクも、
将来の大きな出費も防げます。
今年の大掃除、雑巾を持つ前に、
まず「家のカルテ」をつくりませんか？
12月28日は「煤払いの日」…江戸時代から続く家の大掃除
煤払いの日とは何か
12月28日は、
日本古来の「煤払いの日」として
知られています。
江戸時代、この日に城や寺社、
武家屋敷で一斉に煤払いが行われました。
囲炉裏や竈から出る煤を払い、
新しい年を清らかに
迎えるための大切な行事だったんです。
現代の住宅には煤は出ませんが、
代わりに結露、ホコリ、カビ、換気の詰まり、
設備の劣化が蓄積しています。
つまり、煤払いの精神は今も必要。
むしろ「家の健康診断」として、
もっと真剣に取り組むべき
タイミングなんです✨
私が体験した新春の給湯器トラブル
何度も経験していることがあります。
年が改まって早い時期に
給湯器が壊れたとお客様からのSOS
お正月気分も覚めない頃に
給湯器を手配して、職人さんと日程調整して💦
冬の寒い時期で水温が低く、
お湯を沸かすのに時間がかかる季節、
年末年始のお休みで、ご家族が使う
お湯の量が増えるのかもしれません。
お湯が出ないとお風呂も入れないし、
顔を洗うのも炊事もつらい思いをすることになります。
できるだけ早く復旧させようとするのですが、
即日というわけにはいきません。
そんな時、いつも思うんです。
「家の設備は、壊れてから気づくんじゃ遅い」って
私は毎年12月28日を「家の点検日」と決めています。
年末のご挨拶に行くときは、
大掃除の時に点検してくださいとお客様に
お伝えするようにしています。
給湯器の異音、水回りの染み、
窓の結露、換気フィルターの詰まり。
大掃除のついでに、
こうした「見えにくいサイン」を必ずチェックする。
予防は、本当に最強の時間とお金の節約なんです。
大掃除は「家の健康診断」のチャンス
見た目より大事な「家の安全」
大掃除というと、
どうしても「ピカピカにする」ことに
意識が向きがちです。
でも、
健康で豊かに暮らせる家にとって、
もっと大切なのは「安全」と「健康」。
窓がキラキラしていても、
結露でカビが生えていたら意味がない。
キッチンが整頓されていても、
給湯器が壊れる寸前だったら元も子もない。
大掃除は、普段は触らない場所、
見ない場所に手を伸ばす絶好の機会です。
だからこそ、拭きながら
「点検」もセットで行うべきなんです。
年末年始に起きると痛いトラブルワースト3
私の経験上、年末年始に起きると
本当に困るトラブルは3つあります🔥
第一位は先ほども書いた「給湯器の故障」。
お湯が出ないと、
入浴も食器洗いも手洗いも全てが苦痛になります。
しかも冬場は在庫切れや業者の混雑で、
修理に1週間以上かかることも。
第二位は「水回りの漏水」。
キッチンや洗面所の配管から水が漏れ出すと、
床や壁にダメージが広がり、
修理費用が一気に膨らみます。
元日に水浸しなんて、笑えないですよね。
第三位は「結露とカビ」。
年末年始は換気が不十分になりやすく、
結露がカビに変わりやすい。
親族が集まる時期にカビ臭い家は、
印象も健康も最悪です。
どれも、
事前に気づいていれば防げるもの。
年末の30分点検が、
家族の快適と安心を守ります。
今日からできる「家の健康チェック」7つのポイント
①窓とサッシ周りの結露・カビ
まず最初にチェックすべきは、窓とサッシです。
朝起きたとき、窓ガラスが
びっしょり濡れていませんか？
サッシの下に
カビや黒ずみが溜まっていませんか？
これは「家が呼吸できていない」サインです。
結露は見た目の問題じゃなく、健康リスク。
カビ胞子はアレルギーや喘息の原因になり、
子どもや高齢者には特に影響が大きい。
拭くだけでなく、
なぜ出るのかを考えることが大切です💡
②給湯器の異音・エラー表示
給湯器の寿命は
一般的に10年前後と言われています。
年末の大掃除のタイミングで、
給湯器の前に立って音を聞いてみてください。
いつもと違う音がする、エラー表示が出る、
お湯の温度が安定しない。
こうしたサインがあれば、
早めに点検を依頼しましょう。
型番と設置年月をメモしておくと、
いざというとき業者とのやり取りがスムーズです。
スマホで写真を撮っておくのもおすすめですよ📷
③水回りの染み・カビ・臭い
キッチン、洗面所、浴室、トイレ。
水を使う場所は全て要チェックです。
シンク下の収納を開けて、
配管周りに水滴や染みがないか見てください。
洗面台の裏側、浴室のコーキング、
トイレの床と便器の接合部。
こうした場所に黒ずみや臭いがあれば、
漏水や劣化のサインかもしれません。
一宮市のような比較的温暖な地域でも、
冬場の水回りトラブルは意外と多いんです。
④換気扇・換気フィルターの詰まり
換気は、
結露対策にもカビ予防にも欠かせません。
キッチンの換気扇、浴室の換気扇、
24時間換気システムのフィルター。
どれも油やホコリで詰まっていると、
換気効率が大幅に下がります。
年末にフィルターを外して水洗いするだけで、
空気の流れが見違えるほど良くなりますよ🌀
特に高気密住宅では、
換気が命。詰まったまま放置すると、
結露も臭いも一気に悪化します。
⑤火災警報器の動作確認
火災警報器の点検、いつやりましたか？
法律で設置が義務化されていますが、
電池切れや故障に気づかないまま過ごしている
家庭は意外と多いんです。
年末の大掃除のタイミングで、
ボタンを押して動作音を確認してください。
10年以上経っている場合は、
本体ごと交換が推奨されています。
命を守る設備だからこそ、軽く見ちゃいけません🚨
⑥ブレーカー・配線周りのホコリ
ブレーカーや配線周りにホコリが溜まっていると、
火災の原因になることがあります。
特に、
冷蔵庫の裏、洗濯機の裏、デスク周りのタップなど、
普段見ない場所は要注意。
掃除機でホコリを吸い取り、
コードが傷んでいないかも確認しましょう。
たった5分の点検が、火災という最悪の事態を防ぎます。
⑦床下・天井裏の湿気・臭い
可能であれば、
床下点検口や天井裏を覗いてみてください。
カビ臭い、湿っぽい、木材が黒ずんでいる。
こうしたサインがあれば、
断熱不足や結露、漏水の可能性があります。
プロに点検を依頼するきっかけにもなりますよ。
住まいの寿命は、
見えない場所の状態で決まります。
「拭く」から「出さない」へ…根本対策の考え方
結露を出さない家の条件
結露は「拭けばいい」と思われがちですが、
実は毎日拭くのは対症療法に過ぎません。
結露が出る原因は、室内の湿度が高く、
窓や壁の表面温度が低いから。
つまり、断熱性能が不足しているサインなんです。
根本的に解決するには、
窓を高性能なものに交換する、
壁や天井の断熱を強化する、
換気を計画的に行う。この3つが必要です。
リフォームには費用がかかりますが、
健康被害や光熱費、掃除の手間を考えれば、
長期的には確実にプラスになります🏠
健康寿命と住環境の深い関係
私が30年間、
住まいづくりに取り組んできて確信しているのは、
健康寿命は「運動」や「食事」だけでは
伸びないということです。
毎日過ごす家が、
寒い、結露する、カビが生える、空気が悪い。
こうした慢性的なストレスは、
血圧、睡眠、免疫力、活動量に確実に影響します。
特に冬の温度差は、ヒートショックだけでなく、
日常的な体調不良の原因にもなる。
生涯現役で活躍し続けるためには、
家そのものが「健康を守る装置」である
必要があるんです。
大掃除をきっかけに、
家の健康状態を見直してみませんか？
まとめ
12月28日は「煤払いの日」。
江戸時代から続く、家を清める大切な日です。
でも現代の大掃除は、
見た目をピカピカにするだけじゃもったいない。
窓、給湯器、水回り、換気、火災警報器。
7つのポイントを点検するだけで、
年末年始のトラブルも、家族の健康リスクも、
将来の大きな出費も防げます。
結露は拭くより「出さない」家に。
予防は、
時間とお金と健康を守る最強の投資です。
今年の大掃除、雑巾を持つ前に
「家のカルテ」をつくってみませんか？
「うちの家、結露がひどくて毎朝拭いてるんだけど…」
「給湯器、そろそろ10年。大丈夫かな？」
そんな不安や疑問があるなら、
ぜひ一度ご相談ください。
30年間、健康で豊かに暮らせる
住まいづくりに取り組んできた経験から、
あなたの家の"見えにくいリスク"を一緒に見つけ、
優先順位をつけてお伝えします。
住まいづくり相談
年末の今こそ、家の「健康診断」を。
いわいハウジングでは、
結露・断熱・換気・設備を中心にした
「住まいの健康相談」を行っています。
新築でもリフォームでも、
今の家の困りごとから一緒に整理していきましょう。
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それでは、また明日(‘ー‘)/~~
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