部屋の空気温度だけでは、快適な空間になりません

今年の夏は、記録的な暑さでした。お宅のクーラーは効いていましたか。

この連載が始まって2年目の夏に「どうしてクーラーが効かないの」というタイトルで書きました。
この夏は、ホームページに掲載しているので、読みに来られた方が随分ありました。
それだけ、暑い夏だったということでしょうね。

私にとっては、とてもよい夏でした。
これ程までに暑いと建物の性能差がはっきりと表われます。
高性能な省エネ住宅に20年近く取り組んできましたが、良かったと実感できる夏でした。
私の設計した家の皆さんには感謝されています。

私の仕事場も一般的な断熱の建物で西日に照らされる時間になるとエアコンが効きづらくなります。
それに比べ、併設している来客スペース「住まいるぎゃらりー」は、高断熱仕様です。
同じように西日に照らされる時間帯の急な来客でもすぐにエアコンが効いて、とても快適でその差を実感することができました。

誤解しないでください、部屋の空気の温度だけでは、快適には感じません。
快適性は、体感温度、温度のムラと人体からの放熱量で決まります。