ソクラテスが毒を飲んだ日に、私は「家」について考えた

今日4月27日は「哲学の日」です。

こころとからだが喜ぶ暮らしを💕
住まいる先生こと岩田邦裕です☘

紀元前399年のこの日、
古代ギリシャの哲学者ソクラテスが
毒杯をあおいで命を絶ちました。

「汝自身を知れ」という言葉を残し、
「知らないことを知っている」という
「無知の知」を説いたあの人物が、
自分の信念のために死を選んだ日——
そう聞くと、なんとも壮絶ですよね。

ソクラテスは生涯、こんな問いを
人々に投げかけ続けました。

「あなたは本当に、
それを知っているのですか」と。

当時のアテナイ市民は怒りました。

「知っているつもりのことを
知らないと言われるなんて、
失礼にもほどがある」と。

でも今になって思うと、
この問いはとても大切なことを
教えてくれているんですよね。

「自分が知らないことに気づく力」——
それこそが、本当の知恵の入口だ、と。

私が住まいの仕事を
始めたのは30年以上前のことで、
大学で教えながら、
現場で設計に携わってきました。

その長い年月の中で、
繰り返し出会う場面があります。

「この家、何か問題ありますか」と聞かれ、
いろいろとお伝えすると、
「え、そうだったんですか。

全然気づきませんでした」と
驚かれること。

30年、20年と住み続けた家の中で、
知らないうちに慣れてしまっていた
「問題」が、次々と出てくる。

これは決して、
その方が おかしいわけじゃないんです。

むしろ、人間の脳の自然な働きです。


「住み慣れ」が、あなたの判断を曇らせている

「慣れる」ということの怖さ

心理学に「馴化(じゅんか)」という
概念があります。

同じ刺激が繰り返されると、
脳がその刺激に反応しなくなる——
という現象のことです。

難しい言葉ですが、
身近な例で言えばこうです。

引っ越したばかりのアパートで、
最初は気になった「窓の外の車の音」が、
2週間後にはまったく聞こえなくなる。

あの感覚、ありますよね。

同じことが、家の「問題」でも
起きているんです。

引っ越した最初の冬、
廊下が寒くてびっくりした。

でも2年後には「冬ってこういうものか」
と思っている。

入居した年、
窓のそばに座ると冷気が来た。

でも5年後には窓際には近づかない
「自然な行動パターン」になっている。

住み続けることで、
家の問題を「問題として感じなくなる」。

私はこれを
「住み慣れバイアス」と呼んでいます😔

30年住んだ家への愛着が、判断の邪魔をする

「でも、この家には思い出があるから」

建て替えの相談でこの言葉が出ると、
私はいつも少し立ち止まります。

愛着を持つことは、
素晴らしいことです。

家族の記憶が刻まれた家に
深い気持ちを持つのは、
人間として自然なことです。

でも、愛着と判断は
分けて考えてほしいのです。

たとえば、
毎日乗り続けた車に愛着があっても、
ブレーキが効かなくなれば
乗り続けませんよね。

「思い出があるから」で判断を止めるのは、
家においてもリスクになります。

「住み慣れバイアス」に加えて、
「愛着による判断の鈍化」が重なると、
必要な決断がどんどん後回しになっていく。

50代・60代の方から相談を受けていて、
一番多く感じることのひとつが、これです🌀

ソクラテスなら、こう問いかけるはず

「あなたは、今住んでいる家のことを
本当に知っていますか」

そう問われたとき、
自信を持って「はい」と答えられる人は、
正直なところ、多くないと思います。

冬の朝、
リビングと廊下の温度差は何度あるか。

今の家の断熱性能を示す数値は何か。

耐震基準は現行の基準を満たしているか。

築年数からみて、
あと何年住めると試算されているか。

「なんとなく大丈夫だと思っている」
「問題があるとは感じていない」——
でも、「感じていない」ことと
「問題がない」ことは、 まったく別の話です。

ソクラテスが問い続けたように、
「知っていると思い込んでいること」を
一度、疑ってみる必要があるのかもしれません。


50代・60代が、今「問い直す」べき理由

体が正直に教えてくれている

「歳のせいかな」と思っていることが、
実は家のせいかもしれない——
そういう話をすると、多くの方が
はっとした顔をされます。

冬の朝に体がだるい。

なんとなく集中力が続かない。
夜中に何度も目が覚める。

休日に家で過ごしても、疲れが取れない。

これらは確かに、年齢とともに
感じやすくなることです。

でも、
住まいの温熱環境・断熱性能・ 空気の質が
整うことで 改善するケースも、
数多く見てきました。

睡眠の質・翌日の集中力・回復力——
これらは「年齢の問題だから仕方ない」と
あきらめるよりも先に、
「住まいの問題かもしれない」と
疑ってみる価値があります。

50代は、体の声がリアルになる年代です。

その声を、住まいを見直す
きっかけとして受け取ってほしいのです🏠

「あと30年、この家で暮らす」を想像する

50代で家を建て替えると聞くと、
「もう遅いのでは」という方もいます。

でも、少し計算してみてください。

50歳で建て替えた家に、
80歳まで30年住むとします。

高断熱・高気密の家に建て替えると、
光熱費は今の3分の1以下になります。

30年で換算すると、
数百万円規模の差になります。

さらに、医療費と時間のコストも変わります。

慶應義塾大学の研究では、
高断熱住宅に住む人は
そうでない人より医療費が
年間12万円以上少ないというデータがあります。

光熱費・医療費・毎日のパフォーマンス——
これら「見えないコスト」が
設計と性能でラクに整う家に変わることで、
30年間にわたって削減されていきます。

「あと30年の暮らしの質」を
今ここで選ぶことができる——
50代は、そういうタイミングです。

「無知の知」を住まいに活かす

ソクラテスの「無知の知」を、
住まいに置き換えてみましょう。

「自分は今の家のことを
知らないかもしれない」と気づくことが、
よりよい暮らしへの第一歩です。

「住み慣れているから大丈夫」
「ここまで住んできたから問題ない」
——その確信こそが、
判断を止める最大の障壁です。

30年住んだ家への愛着は大切にしながら、
「この家のことを、もう一度、
客観的に見てみよう」という勇気を
持っていただきたい。

それが、50代・60代が 建て替えを
「検討すべきタイミング」に
気づける最初の一歩です。


まとめ|「気づかない」ことが、一番のリスクだ

ソクラテスは
「無知の知」を説いて命を絶ちました。

それほど、
「知らないことに気づく力」は
価値があると信じたのです。

住まいも同じです。

「住み慣れバイアス」によって
家の問題に気づかなくなっていること。

愛着が、冷静な判断を曇らせていること。

「感じていない」ことと「問題がない」ことは
まったく別物であること。

50代・60代の今、一度だけ立ち止まって、
「良い家とは何か」を問い直してほしいのです。

その問いが、
残りの30年・40年の 睡眠の質
・集中力・回復力・光熱費・医療費
——暮らしのすべてを変えていきます。

「住み慣れた家が、本当に自分を守っているか」——
ソクラテスに倣って、今日だけは
その問いと向き合ってみてください。


「うちの家、一度ちゃんと見てもらいたい」
「建て替えを考えているけど、
まず誰かに話を聞いてほしい」——
そう思い始めたなら、 それがまさに、
動き出すべきタイミングです。

30年の経験を持つ住まいる先生が、
あなたの今の状況を丁寧に聞かせていただき、
正直なお話をさせていただきます。

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