月刊ファミリー2022年9月15日号掲載

1afc5c5173bade8def7a1712ecdfd5c2
ブロック塀が倒れると賠償責任が発生します

ブロック塀が倒れると賠償責任が発生します

9月は、防災月間です。災害に備え、身の廻りの点検をしましょう。

近年、災害のたびに問題になるのが、敷地境界に設置されて、老朽化したブロック塀です。
ブロック塀の寿命の目安は30年です。
ブロック塀も建築基準法に規定があり、現在の基準を満たしていないブロック塀も多く見かけます。

ブロック塀が建築基準法に適合していなくても撤去する義務はありません。
しかし、災害であなたのブロック塀が倒壊したら大変です。
その塀の持ち主には賠償責任があるからです。

民法に「土地の工作物(ブロック塀など)の設置又は保存に瑕疵があり、他人に損害を生じたとき、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害賠償の責任を負う。」と規定があります。

建築基準法では、高さが道路から2m以下(10㎝ブロックの場合)など、基礎形状や鉄筋、控壁の最低基準が規定されています。

土留めの上に設置されたブロック塀は、特に危険だと注意喚起されています。

このようなブロック塀をお持ちの場合、災害後に損害賠償なんてことにならないように速やかに撤去されることをおすすめします。

住宅と健康は、密接に絡み合っていて、どれか一つだけを良くしても暮らしを充実させることができず、すべての項目をバランスを取りながら、良くしていく必要があります。

いわい一級建築士事務所
住まいる先生 岩田邦裕
kunihiro@iwaihousing.com
検索▽ファミリー住まいる考

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です