家にも防寒が必要です②

今回は、前回に引き続き、住まいの断熱材のお話です。

断熱材は、基本的に空気を閉じ込めて、
その空気で熱を遮断する建材です。
閉じ込める方法の違いにより、
断熱材は繊維系とプラスチック系とに分けられます。

繊維系とは、綿状になっていて、
綿の中に空気を取り込んで、空気の対流が
起こらないようにしたもので、ガラス繊維のグラスウール、
パルプ繊維のセルローズファイバーなどがあります。
以前は、価格の安さから7割以上の住宅で、
グラスウールが採用されていました。

しかし、繊維系には、断熱材の大敵である
湿気を取り込みやすいという欠点があります。
また、セルローズファイバーは、
新聞古紙からつくられることが多く、
インク等の残留化学物質の拡散に注意する必要があります。

プラスチック系とは、発泡プラスチックで、
空気を閉じ込めたまま、板状に固めたもので、
ポリウレタン・ポりスチレンなどがあります。
プラスチック系は、紫外線や熱に弱いという欠点があります。

どの断熱材も一長一短があり、
使い方を誤ると住宅と
あなたの寿命を縮める結果になってしまいます。