住宅内の化学物質⑤ 畳編

有害物質に触りたいと思う人はまずいないでしょう。
つまり、住宅の中でもひとの身体に
直接触れる部分には、より気を配らなければなりません。
今回は住宅内で肌に
直接触れる部分=畳についてのお話です。

畳でまず最初に問題になるのは、
かび・ダニの発生です。
そこで、多くの畳には、有機リン系、ピレスロイド系の
防虫シートが畳床に巻きつけられています。

しかし、ワラで作った畳床以外は防虫処理する必要は、
ないでしょう。防虫剤、防虫シートなどは、
排除するべきでしょう。

最近では、軽くて断熱性能もあることから、
畳床にスチレンフォームを使用したものがあります。
畳の中にサンドイッチのように入った
白や青色の断熱材をご覧になった方もあるでしょうが、
室内のスチレン汚染の発生源として、
これらの畳が疑われています。

スチレンは、昨年末に厚生省より
室内濃度指針値が発表された物質ですので、
注意が必要です。

私がお薦めして採用しているのは、
木質繊維を固めた上に、
化学物質分解性能のある物質を塗ったもので、
ワラ床に近いクッション性のあるものです。

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