家は夏をむねとすべし
というのは昔の話なんです

学校は、もうすぐ夏休みですね。
お子さんが家で過ごす時間が長くなります。
ちゃんと宿題に取り組んでくれると良いのですが。

わたしは、快適な住まい創るには断熱性とすき間のないことが大切なんて話をします。
そんな時に決って訊かれることは、「家は、夏の住みやすさを優先して作るのがよいと言われているので、すき間風の多い家で良いではないですか?」って。
大いなる誤解です。

七百年前に兼好法師が「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と言ったのは、湿気の多い地域で家を長持ちさせ、人が快適に暮らすためでした。
古民家は風通しの良い土地を選んで風通しの良い間取りで建てられています。
すき間の多い昔の家は、昔ながらに冷暖房しないで暮らしをしたい人には適しているのでしょう。

現代の理想的な住まいは、冷暖房に適した家です。
冷暖房が良くきく断熱性能と新鮮な空気が常に流れる気密・換気性能があることです。
現在、十分な断熱性能を持った住宅は全体の5%と言われています。

お子さんが宿題をしないのも家の性能が影響しているのかな。
家のせいにされても困りますけどね。