住宅の消費エネルギーを
ゼロにする工夫が

前回は、平成12年以前の建物は、耐震相談をされた方が良いという話でした。

今回は、10月1日から住宅の省エネ基準が変わった話です。
私たちが家庭で消費するエネルギーは、年々増え続け、昭和43年の第一次オイルショック時の2倍以上になっています。

住宅のエネルギー消費の内訳は、冷暖房用途が30%弱で、他に給湯・厨房・照明などがあり、それらも増えています。
つまり、住宅の省エネ化を進めるためには、断熱性能の向上を図ることはもちろんですが、給湯などの設備を含めた全体の省エネ化が必要です。

そこで、新しい省エネ基準では、住宅全体の省エネ化を推進する制度になりました。
2020年までに全ての新築住宅にこの基準が義務付けられます。

国は、2030年に住宅の年間の一次エネルギー消費量を概ねゼロにすることを目指しています。
これまで私達はエネルギーを消費するのみで減らす工夫や創りだすことには一切無縁でした。
これからは、断熱性能を向上させ、効率的な設備と太陽光発電のような創エネ設備でエネルギー消費をゼロに近づける工夫が私たちに求められてきます。