木が有害な紫外線や耳障りな音を吸収してくれる

 

じめじめとした梅雨の季節も終わり、木陰で過ごすと心地よい季節になりましたね。
前回、木の調湿作用を活用して、快適な住まいをつくろうというお話をさせていただきました。
今回は、木が有害な紫外線や耳障りな音を吸収してくれるという話です。

お肌に大敵な紫外線が気になる季節です。
あまり知られていないようですが、木は、紫外線を吸収して、あまり反射させません。
窓から部屋に入った紫外線が木の床で反射する率は、わずか
10%です。
目にも有害な紫外線を木が吸収して、まぶしさも抑えられます。

一方、赤外線の反射率は、人の目に心地良いとされる50%~60%です。
人が木にあたたかみを感じるのは、このように適度に反射するためです。
木造校舎で学ぶ子供たちは、近視になりにくいという報告もあります。

また、木造では、話し声が心地よく聞こえるという感想も聞かれます。
木は、コンクリートなどとは違って、適度に吸音するので、音がきれいに響くのです。
優れた音響効果を必要とするコンサートホールが木で建てられているのは、そういう訳なのです。