家にも防寒が必要です③

今回も、前回に引き続き住まいの断熱材のお話です。

住まいに興味をお持ちの方々から
外断熱と内断熱の質問をいただくようになりました。
最近、外断熱に関する本が多く出て、
関心を集めているようです。

簡単に言えば、断熱材を入れる場所の違いなのですが、
考え方としては大きな違いがあり、
それぞれに長所と短所があります。

木造を例にとりますと、
建物の柱と柱の間に断熱材を入れて、
柱と断熱材が一体となって熱を遮断する構造にしたものを
内断熱といいます。
従来、この地方で一般的に建てられてきた方法で、
住まい方に関しても、従来との違いはありません。

それに対し、外断熱は柱と外壁の間に断熱材を入れて、
建物を断熱材で覆ったような形のものを言います。
外断熱は、柱と柱の間が空洞になりますので、
空気の流れを作りやすく、
壁内に湿気をため込まないという利点はあります。

しかし、柱自体が断熱材内側の蓄熱材になりますので、
冷暖房時に柱も室内温度と同じ温度にする必要があります。
そこで24時間冷暖房をお勧めするのですが、
この地方では、24時間冷暖房に
抵抗を感じる方が少なくないようです。